恋愛(純愛)
瑞貴/著
- 作品番号
- 1673164
- 最終更新
- 2022/08/08
- 総文字数
- 103,485
- ページ数
- 53ページ
- ステータス
- 未完結
- PV数
- 8,475
- いいね数
- 2
「デルフィーと一緒にいられるなら……、他には何もいらない。2人で、この侯爵家を出て一緒に暮らしましょう。あなたと並ぶ幸せを知ってしまったから、もう離れるなんて考えられない。私は、あなたと共に生きて行ける未来を手に入れたいから……。それ以上に欲しいものは何もない」
アベリアは、これまでずっと抱えていた想いを、執事のデルフィーへ、やっと伝えることができた。
この日、この願いを聞き届けてもらえなければ、2度と口に出すことは無いと、強い覚悟を決めて伝えた想い。
自分の気持ちを、デルフィーへ伝えることは絶対に許されない。
そう、悩み続けていたアベリアのたった1つの願いは、デルフィーであれば、きっと叶えてくれると確信していたから。
「私の妻になってください、アベリア様。いや……アベリア」
身分違いの恋慕に思い悩んだデルフィーが、やっと自分の気持ちを伝えられた時には、彼女は既に侯爵家の後継者を身ごもっていた。
従者へ恋焦がれたアベリアだったけれど、侯爵家当主に手を握られ男の子を出産した。
そう、アベリアは侯爵夫人のままだった。
他には何もいらないと言ったアベリア。
だけど、彼女は、最愛のデルフィーだけを手に入れる事はなかった。
アベリアは、彼女の事を溺愛し、ちょっとだけ意地悪好きな夫に甘やかされ、全ての貴族達から敬られる侯爵と共に、侯爵領をこの国で一番豊かな地へと変化させた。
・*:.。 。.:*・゚✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚
♥アベリア・ヘイワード侯爵夫人(18歳)
1年前に男爵家から嫁ぎ、ケビン・ヘイワードの妻となったけど、夫に愛されることもない白い結婚のまま。王都の邸で愛人エリカに毒を盛られた事に気づき、王都の邸からヘイワード侯爵領へ逃げるように向かった。そこで、執事のデルフィーと恋に落ちる。
★デルフィー(ケビンと同い年20~21歳を想定。作中では、読者の好みに合わせられるよう明言無し)
ヘイワード侯爵領の管理をしている執事。徐々にアベリアに惹かれて恋に落ちる。
■ケビン・ヘイワード侯爵
若くして侯爵家当主となる。無知な事業管理によって、借金が膨大に膨らみ、アベリアの父からの資金援助を目的にアベリアと結婚する。
●侯爵の愛人エリカ
アベリアとの結婚前から侯爵家の別邸で暮らしている。独り占め願望が強い。
アベリアは、これまでずっと抱えていた想いを、執事のデルフィーへ、やっと伝えることができた。
この日、この願いを聞き届けてもらえなければ、2度と口に出すことは無いと、強い覚悟を決めて伝えた想い。
自分の気持ちを、デルフィーへ伝えることは絶対に許されない。
そう、悩み続けていたアベリアのたった1つの願いは、デルフィーであれば、きっと叶えてくれると確信していたから。
「私の妻になってください、アベリア様。いや……アベリア」
身分違いの恋慕に思い悩んだデルフィーが、やっと自分の気持ちを伝えられた時には、彼女は既に侯爵家の後継者を身ごもっていた。
従者へ恋焦がれたアベリアだったけれど、侯爵家当主に手を握られ男の子を出産した。
そう、アベリアは侯爵夫人のままだった。
他には何もいらないと言ったアベリア。
だけど、彼女は、最愛のデルフィーだけを手に入れる事はなかった。
アベリアは、彼女の事を溺愛し、ちょっとだけ意地悪好きな夫に甘やかされ、全ての貴族達から敬られる侯爵と共に、侯爵領をこの国で一番豊かな地へと変化させた。
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♥アベリア・ヘイワード侯爵夫人(18歳)
1年前に男爵家から嫁ぎ、ケビン・ヘイワードの妻となったけど、夫に愛されることもない白い結婚のまま。王都の邸で愛人エリカに毒を盛られた事に気づき、王都の邸からヘイワード侯爵領へ逃げるように向かった。そこで、執事のデルフィーと恋に落ちる。
★デルフィー(ケビンと同い年20~21歳を想定。作中では、読者の好みに合わせられるよう明言無し)
ヘイワード侯爵領の管理をしている執事。徐々にアベリアに惹かれて恋に落ちる。
■ケビン・ヘイワード侯爵
若くして侯爵家当主となる。無知な事業管理によって、借金が膨大に膨らみ、アベリアの父からの資金援助を目的にアベリアと結婚する。
●侯爵の愛人エリカ
アベリアとの結婚前から侯爵家の別邸で暮らしている。独り占め願望が強い。
- あらすじ
- 夫からは「お前を愛することはない」と蔑まれ、愛人からは毒を盛られ領地へ逃げ出すアベリア。
執事のデルフィーと恋に落ち、このままずっと温かい関係が続くと思っていたのに、夫の侯爵が2人を引き裂く。
デルフィーと逃げ出すことを決め、全ての気持ちを打ち明けた。
全てを失っても、デルフィーと生きる未来が欲しかったアベリアの横に並ぶ男性は、自分の人生をかけて、愛する彼女を溺愛し、甘やかす事を決めた相手
目次
-
- 夫婦での最後の晩餐
- 捨てられた妻と赤い花の毒
- 愚かな侯爵の懐事情
- 夫を捨てた夜。その夫は知らない事情
- 侯爵夫人は資金提供に付いてきた、不要なおまけ
- 愛人に出迎えられた結婚初日、夫から妻へ告げた「お前のことは愛せない」
- 最愛となる主と従者の出会い
- 安住の場を手に入れた彼女と、何も知らない彼
- 全てを欲しがる愛人が、妻に仕向けた罠
- 優秀な彼に惹かれる彼女と、侯爵の妻が嫌な彼
- 彼にとって予想外の知識を持った彼女と、嬉しくなった彼女
- 純情すぎる彼女と意地悪を言った彼。彼は自分の意地悪で、慌てる未来を知らない
- 嬉しい彼女が作る料理と、それが眩しく見える彼
- 侍女が嫌がる仕事でも1人で行う彼女と、彼女が気になる彼
- 彼との時間を守るため、お金なんて惜しくない彼女
- 愛おしい彼女を喜ばせたい彼
- 彼が好きだから、何も言わない彼女の幸せ
- 妻のお金に目を付ける夫
- 彼と彼女の重ならない口づけは、甘酸っぱいリンゴの味
- デートのお誘いは、彼の意地悪を隠すため
- 彼の惚気話は、名前を言えない素敵な女性
- 彼との未来を確信する彼女に訪れる、嫉妬を抱く夫
- 妻のことが気になり始める夫
- 嫉妬心を剝き出しにする夫は、わざと妻を辱める
- 妻に恋情を抱き出した夫、拒絶する妻
- 売れなかった愛人の宝石
- 妊娠を喜ぶ愛人と、渋り始める侯爵
- 後悔する彼、特別なワインを持った彼女
- 夜、彼の部屋を訪れたのは、決意を固めた彼女
- 酔いたいのに緊張し過ぎて酔えない彼女のことに、気づけない彼
- 彼の気持ちを確信していたはずの彼女は、全てを受け入れた①
- 彼の気持ちを確信していたはずの彼女は、全てを受け入れた②
- もう一度想いを伝えて欲しい彼と、楽しそうな彼女。彼は彼女の本心を知らない
- 彼と彼女が2人で摘んだ赤い香辛料
- 彼女が遺す、小さな泡のワイン
- 何も残らない彼女の部屋には、彼の涙と赤い花の球根だけがあった
- 侯爵の最期の言葉
- 亡くなった夫と、子どもを宿した妻
- 彼を想う彼女は、彼と並ぶことは出来ない
- 新しい当主は、彼女を愛してやまない彼
- 彼は、彼女が子どもを宿している希望を抱く
- 彼女のために、一生仕える従者になると決意した彼
- 侯爵を大好きだった愛人は、望まない相手から行為(好意)を向けられる
- 執事の元へやって来る愛人、わざと丁寧に対応する彼
- 雌ネズミの退治
- 雄ネズミの退治
- 見つからない彼女、苛立つ彼
- 何も変わらない侯爵領の邸、辛くなる彼女
- 彼女だけに執事のような彼、だけど侯爵家当主
- 何も言わず気遣ってくれる彼、その優しさに涙する彼女
- 彼は、彼女の全部を甘やかす
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