全てを失っても幸せと思える、そんな恋をした。 ~全部をかえた絶世の妻は、侯爵から甘やかされる~
彼の気持ちを確信していたはずの彼女は、全てを受け入れた①
ワインを2人で飲んでいれば、自然と事に運べる願いは、思いのほか上手くいかなかったアベリア。
デルフィーから自分を誘ってくれたら嬉しいのに、と、本当は少しだけ期待していた。
この緊張を誤魔化す為に、いつも以上にしゃべり過ぎてしまい、気づいた時には、ワインの瓶が空になっていた。
焦ったアベリアは、意を決した。
デルフィーから見て、明らかに飲み過ぎの彼女は、彼が自分の部屋へ招き入れる前に考えていた通りの要求を口にした。
アベリアは、自分の気持ちを途切れ途切れに、緊張しながらデルフィーへ初めて打ち明けた。
「きっと、デルフィーには、気づかれていたと思うけど……、私は、デルフィーが大好きで。……今までは、ただ一緒にいられるだけで、幸せだった……。でも、私の初めては全部……、デルフィーとがいい。私がまだ知らない事を、教えてくれるのも……、してくれるのも、……デルフィーがいい」
昼間、侯爵へ「月のもの」と言ったのは、侯爵を欺くための嘘だった。
彼女の月のものは、とうに過ぎていた。
「アベリア様の気持ちには気づいていました。そんな自分も、身の程も弁えず、当主の妻であるあなたの事が、愛おしくてたまらないんです。本当であれば、私がアベリア様の大事なものを奪ってはいけないことは、頭では分かっているんです。でも……ここまで言われて、我慢できるわけがありません。やっぱり、止めると言うなら、今しかありませんよけど、本当にいいんですね」
「愛してるから、――お願い全部して」
デルフィーは、アベリアの事を思わずギュッと抱きしめた。
アベリアから、ずっと聞きたくてたまらなかった、けど、聞けると思っていなかった言葉が自分に発せられた。
デルフィーは、泣きそうになるほど嬉しくて、言葉も出なかった。
彼女の告白だけで十分な幸せなのに、いつもは絶対に見せない甘えた仕草で、自分を強請る彼女が可愛過ぎだった。
「愛してますアベリア様。まさか、こんな風に甘えてもらえるなんて、思ってもいませんでした」
部屋に彼女を招いた時点で、彼は拒むつもりはなかった。
そして、今日までお互いの想いを伏せていただけの、好き同士の2人は、当然の流れで結ばれることになる。
デルフィーは、恋焦がれた彼女のぷっくりとしたピンクの唇に、そっと触れた。
優しく触れた唇が離れると、「今のじゃ足りない、もう一回」と、せがんでくる彼女。
初めは、慈しむように触れていたデルフィーだったけど、その言葉を聞いて、遠慮は無くなった。
むさぼるように彼女の唇を塞ぎ、舌を絡めた。それに応えるアベリアは、目を潤ませ、トロンとした表情をしていた。
そして、アベリアの白く滑らかな肌、ピンクに尖ったもの。口で彼女の全てに触れて、今まで出来なかった、彼女の味と香りを堪能していた。
彼の唇が触れる度、アベリアは胸をビクンと突き上げて、全身で彼の温かさを感じて悦んでいた。彼女は、うずうずした気持ちが我慢できずに、自ら足を広げて彼に「ここも」と強請り始めた。
今まで見た事も無い色香を纏い、素直に自分を求める彼女に、ぞくっとしたデルフィー。
少し意地悪かもと思いながら、彼女の願いを言わせるように誘導するデルフィー。それに官能的に応えるアベリア。
初めて男性を受け入れる彼女は、苦痛に顔を歪ませ、いつもは出さない大きな声で痛みを訴えていた。
痛がる彼女の顔は、これから先もずっと、自分だけに見せた表情であるはず。そう思うと、どうしようもない優越感を感じて、それを目に焼き付けていた。
それに、狭すぎる彼女を分け入る時、正直言うとデルフィー自身も痛かったし、なんだかそれも嬉しかった。
2人で同じ苦痛を味わい、それがじわじわと快感に変わるまで、お互いを揺すりあっていた。
デルフィーは、彼女の痛みを気にしていたけど、気づけば彼女自ら腰を激しく揺らし彼を奥まで求めていた。
デルフィーから自分を誘ってくれたら嬉しいのに、と、本当は少しだけ期待していた。
この緊張を誤魔化す為に、いつも以上にしゃべり過ぎてしまい、気づいた時には、ワインの瓶が空になっていた。
焦ったアベリアは、意を決した。
デルフィーから見て、明らかに飲み過ぎの彼女は、彼が自分の部屋へ招き入れる前に考えていた通りの要求を口にした。
アベリアは、自分の気持ちを途切れ途切れに、緊張しながらデルフィーへ初めて打ち明けた。
「きっと、デルフィーには、気づかれていたと思うけど……、私は、デルフィーが大好きで。……今までは、ただ一緒にいられるだけで、幸せだった……。でも、私の初めては全部……、デルフィーとがいい。私がまだ知らない事を、教えてくれるのも……、してくれるのも、……デルフィーがいい」
昼間、侯爵へ「月のもの」と言ったのは、侯爵を欺くための嘘だった。
彼女の月のものは、とうに過ぎていた。
「アベリア様の気持ちには気づいていました。そんな自分も、身の程も弁えず、当主の妻であるあなたの事が、愛おしくてたまらないんです。本当であれば、私がアベリア様の大事なものを奪ってはいけないことは、頭では分かっているんです。でも……ここまで言われて、我慢できるわけがありません。やっぱり、止めると言うなら、今しかありませんよけど、本当にいいんですね」
「愛してるから、――お願い全部して」
デルフィーは、アベリアの事を思わずギュッと抱きしめた。
アベリアから、ずっと聞きたくてたまらなかった、けど、聞けると思っていなかった言葉が自分に発せられた。
デルフィーは、泣きそうになるほど嬉しくて、言葉も出なかった。
彼女の告白だけで十分な幸せなのに、いつもは絶対に見せない甘えた仕草で、自分を強請る彼女が可愛過ぎだった。
「愛してますアベリア様。まさか、こんな風に甘えてもらえるなんて、思ってもいませんでした」
部屋に彼女を招いた時点で、彼は拒むつもりはなかった。
そして、今日までお互いの想いを伏せていただけの、好き同士の2人は、当然の流れで結ばれることになる。
デルフィーは、恋焦がれた彼女のぷっくりとしたピンクの唇に、そっと触れた。
優しく触れた唇が離れると、「今のじゃ足りない、もう一回」と、せがんでくる彼女。
初めは、慈しむように触れていたデルフィーだったけど、その言葉を聞いて、遠慮は無くなった。
むさぼるように彼女の唇を塞ぎ、舌を絡めた。それに応えるアベリアは、目を潤ませ、トロンとした表情をしていた。
そして、アベリアの白く滑らかな肌、ピンクに尖ったもの。口で彼女の全てに触れて、今まで出来なかった、彼女の味と香りを堪能していた。
彼の唇が触れる度、アベリアは胸をビクンと突き上げて、全身で彼の温かさを感じて悦んでいた。彼女は、うずうずした気持ちが我慢できずに、自ら足を広げて彼に「ここも」と強請り始めた。
今まで見た事も無い色香を纏い、素直に自分を求める彼女に、ぞくっとしたデルフィー。
少し意地悪かもと思いながら、彼女の願いを言わせるように誘導するデルフィー。それに官能的に応えるアベリア。
初めて男性を受け入れる彼女は、苦痛に顔を歪ませ、いつもは出さない大きな声で痛みを訴えていた。
痛がる彼女の顔は、これから先もずっと、自分だけに見せた表情であるはず。そう思うと、どうしようもない優越感を感じて、それを目に焼き付けていた。
それに、狭すぎる彼女を分け入る時、正直言うとデルフィー自身も痛かったし、なんだかそれも嬉しかった。
2人で同じ苦痛を味わい、それがじわじわと快感に変わるまで、お互いを揺すりあっていた。
デルフィーは、彼女の痛みを気にしていたけど、気づけば彼女自ら腰を激しく揺らし彼を奥まで求めていた。