私が好きになったのは芸能人?!
陸くんと2人でいるところがバレたら私…
女子から殺される、身体的にはないと思うから心のほうがやばい
どうしよう…でもここまできて断れないし…
私は一人思い悩みながら連れられた
陸くんが立ち止まり、手を離した
あっ…離しちゃった…
私の手にはまだ陸くんの手の温もりで暖かくなっていた
前を向くとそこはプールの施設の受付だった
「すみません、佐野 陸なんですけど」
陸くんは受付にいた女の人に伝えた
「佐野様ですね、お電話で聞いております。右手にありますのでご利用ください」
受付の人はこちらですと案内してくれた
ん?待って
『桜ヶ丘高校の生徒はこちら』って左手にあるんですけど…?
「個別プールだよ」
私が頭にはてなを浮かべていると陸くんがそう答えた
個別プール…?
「僕が生徒のところにいると騒ぎになるでしょ?だから、別のプールを用意してもらったんだ」
「なるほど…」
そういうことか、陸くんだもんね