私が好きになったのは芸能人?!
そんなに心配してくれたの?
私は嬉しくなって聞いてしまった
「陸くん、心配してくれたの?」
陸くんとは向かい合わせの体制
前髪が濡れて少し見にくくなってるけど、陸くんの顔が赤い
その反応は可愛すぎるんですけど!
「…心配した」
さらに赤くして言ってくれた
なんて可愛いんだ…あなたは天使ですか?
「可愛い…」
私は思わず声をだして言ってしまった
「…可愛いじゃなくて…かっこいいって言われたほうがいいな」
陸くんは私の目を見てそう言った
…これは目を逸らしてはいけないやつだ
言わなきゃいけない雰囲気…
私にも分かる…ここで言わない限り逃げられない
「…かっこい…」
プルルルルル、プルルルルル…
備え付けの電話が鳴った
「今じゃないのに…」