私が好きになったのは芸能人?!

私たちは手を繋いだままそのままゴールに向かった



一度も離す事なく…


手を繋いでから怖いという感情より和くんにドキドキしている方が大きいような気がする


だって、自分の推しと手を繋いでるんだよ?!

ファンだったら誰だって推しと手を繋いだり一緒にいたいって思うよね?!

私もうこのままでいいかも…そう思い始めていた




でも、そんなことがあるわけもなく…私たちはゴールしていた


「おかえり〜!雛ちゃん!和くん!
 どうだった…って、2人手を繋いでたの?」


あ!みんなに見られた!

私が手を離そうとする前に


「だって、朝比奈さんが怖がっててなかなか進まなくて…
 こうした方が怖いのがちょっとでも薄れるかなって」


そう言って、私の方に微笑みながら言う和くん


「そ、そんなに怖がってないもん!
 ちゃんと歩いてたよ?!」

「それはこうしてたからでしょ?」


もぅ〜!意地悪〜!
私はほっぺを膨らませたまま和くんにそんな事ないっていうように見た


「ごめんって、フフッ、そんなに怒らないの」

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