私が好きになったのは芸能人?!
「音〜!厳しいよ〜!」
『何が厳しいよ、このくらい言わないと動かないでしょ』
そうなんだけどさぁ〜!そうなんだけど〜!
『じゃあ私ご飯食べてくれるから、明日前髪切ってなかったらどうなるか分かるよね?』
電話越しなのに何故か今音がどんな表情をしているのか分かった
「…分かったよ」
私たちは電話を切った
今から切ってこよ…
私は洗面所に向かいハサミを用意した
「よし…でもそんなに切らなくてもいいよね…」
私はハサミで切ろうとした時
「お姉ちゃん、前髪切るの?」
花が洗面所に来ていた
「そうだよ、そんなに切らないけど切ってみようと思って」
「へぇ〜お姉ちゃんがね…もしかして恋?」
何言ってるの?!
「違うよ!音に言われたから切るの、今から切るんだから向こういってなさい」
私は花を洗面所から追い出す
渋々出ていったけど、見られたら切れないよ
「よしっ…!」
私は前髪を切る
可愛くなる第一歩を踏み出した