私が好きになったのは芸能人?!
「ねぇそれってさ…和くんは雛と2人でまわりたいってことじゃないの?
だって私、秋ちゃんと2人でまわる予定だもん」
え…?みんなじゃないの…?
「私はてっきりみんなでまわろうって言ってるのかと…」
「そんなわけないじゃん、文化祭でそんなに大人数で、しかも秋ちゃんたちといたら余計目立っちゃうじゃない」
た、確かに…
じゃあ、和くんは私と2人でまわりたかったってこと…?
な、なんで?
そーいえば音は秋ちゃんと2人でまわるって言ってるけど周りの目が気にならないのかな?
「音は周りの目が怖くないの?」
「怖くないよ
だって一緒いたいって気持ちが大きいし、他の誰かが秋ちゃんの隣にいるのは嫌だったから」
他の誰か…
それは想像したくないかも…
「その気持ちがあれば十分なんじゃない?」
「でも私たちみたいにファンがたくさんいるんだよ?
そんな中2人でいたら睨まれたりしそうだよ…」
「雛はどんどん可愛くなってるよ
そこらへんにいる女子よりも断然可愛い!だから自信持って!」
音は私に向かって笑顔でガッツポーズをした