私が好きになったのは芸能人?!

陸くんは答えないけど、みんなは秋ちゃんって思ったみたい


「秋ならしょうがないか…」
「秋ちゃんって勉強教えたくなるよね〜」



「今日は無理だけど…こんな僕でよければまた違う日にみんなに教えるよ」


なんて完璧対応


「ほんと?!」
「やった〜!」
「いついつ?!」
「なんの教科がいいかな?」


みんながすごく嬉しそう


「じゃあ、また言うね」


そう微笑む陸くんを見てみんなは席に戻っていく




私は誰もいなくなったことを確認して小声で聞いてみる


「ねぇ陸くん…
 さっき言ってた教えなきゃいけない子って…」

「もちろん、朝比奈に決まってるだろ?」


やっぱり〜!!
だってチラッとこっち見てたの分かったんだから!


「私そこまで言われるほどじゃないんですけど?!」

「苦手な教科がたくさんあるのに?」

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