私が好きになったのは芸能人?!
えっ?それだけ?!
「俺、君の撮る写真好きだよ、カメラ返すね」
陸くんは私にカメラを手渡し、席を立つ
「名前は?」
陸くんが私の前に立った
…背、高っ…
首が痛い…
てか何で名前、聞くの?
それに私、同じクラスなんですけど…?
「朝比奈 雛…」
「じゃあな、朝比奈」
陸くんの低くも優しい声が私の名前を呼んだ
えっ、陸くんに名前、苗字を呼ばれるなんて…
「あ、そーいえば僕の写真見たけど…上手く撮れてたよ」
陸くんに褒められた!でも消されたんだろうな…
陸くんが一歩前に出る
陸くんの顔が近づく
綺麗で整った顔が私の耳元で止まるのが分かった
ほんのり甘くていい匂いがさっきよりも濃く感じた