私が好きになったのは芸能人?!
「…特別に許可してあげる、さっきの写真は消さないでおいたから、でも拡散はしないでね?」
「いいの?」
思わず聞いてしまった
「僕が許可したんだからいいの、それから」
陸くんは続けて言う
「5月のレク、朝比奈と同じ班で、男子のもう一人は誰でもいいから」
「えっ」
「じゃあ、そういうことで、また明日ね」
陸くんは私に笑顔で手を振り、教室を出た
教室には私だけになり、静かになる
外はもうすぐ、日が沈み暗くなりそうだ
「えっ…嘘…」
私と同じ班でいい?私が同じクラスだって知ってたんだ…
どうしよう、音…
私、音に言われた約束できたよ…
陸くんと同じ班になれた…現実かな
私は思わずほっぺをつねる
「痛っ!痛い…」
現実なんだ…
やばい、嬉しすぎるよ、こんなにすぐに成功するなんて思わなかった