私が好きになったのは芸能人?!
*私ね…*
ガラッ
遅くなっちゃったかな
「…遅かったな」
腕を組んで机にもたれかかり待っていた
声がいつもより低い…気がする
「ごめんなさい…」
「ここに」
陸くんが近くの椅子を指す
「はい」
…陸くん怒ってます?
私は言われるがままに座った
教室は静まり返る
遠くからは文化祭の準備をしている生徒の声が聞こえる
「…で、なんで俺より遅いんだ?
俺かなりの女子をまいてきたんだけど」
静かに話す様子は…とても怖い…
「ちょっと春くんと話してまして…」
「は?」
私が春くんって名前を出したら陸くんが更に不機嫌になった
眉間にしわが寄ったんだもん!