私が好きになったのは芸能人?!


「大丈夫か?」


陸くんが私の顔を見ているような気がする

暗さにまだ慣れなくて表情までは見えない



でも、声で心配してくれているのは分かった


「うん、大丈夫」

「なにかあれば言えよ?ほら、いくぞ」


手を引っ張り先を歩く



どうか怖くありませんように…

私は祈る思いで先に進む…






「おねぇちゃん…」


耳の近くから声が聞こえる


女の子の声

それと同時にスカートを引っ張られる



えっ、何?



「痛いよ…」



「きゃー!」



さっきよりも声が近く感じた


「おい、大丈夫だから!」


陸くんに腕を引っ張られる


「今、近くで声が…!」

< 357 / 437 >

この作品をシェア

pagetop