私が好きになったのは芸能人?!
「大丈夫か?」
陸くんが私の顔を見ているような気がする
暗さにまだ慣れなくて表情までは見えない
でも、声で心配してくれているのは分かった
「うん、大丈夫」
「なにかあれば言えよ?ほら、いくぞ」
手を引っ張り先を歩く
どうか怖くありませんように…
私は祈る思いで先に進む…
「おねぇちゃん…」
耳の近くから声が聞こえる
女の子の声
それと同時にスカートを引っ張られる
えっ、何?
「痛いよ…」
「きゃー!」
さっきよりも声が近く感じた
「おい、大丈夫だから!」
陸くんに腕を引っ張られる
「今、近くで声が…!」