私が好きになったのは芸能人?!
前のお化け屋敷は脅かすようなことはしないものだったらしいからこんな風にならなかったのか
「で、なんでそんな体制なの?」
和が俺たちを見て言う
「朝比奈の方から来たんだよ、この方が落ち着くんじゃねぇの?」
俺たちがこんなに話していても起きる気配がない
「へぇ〜…雛がね〜
意外だったかも、意外と甘えん坊さんなのかな?」
矢野さんが嬉しそうに、でもびっくりしたような顔をしている
「陸ちゃん、よくその体制で我慢できるね」
「陸ならすぐ手を出すかと」
お前ら…
「出すわけねぇだろ」
今でもずっと手が出そうなのを我慢してんだよ
「でもそろそろ起こさないと冷めちゃうよ?」
秋が食べ物を袋から出しながら言う
確かにそうだな、そろそろいいだろ
「朝比奈?」
俺はひなひなの背中を軽く叩いて起こす
「ん〜…」
声が聞こえたから起きたと思ったが…起きない