私が好きになったのは芸能人?!
*笹野 秋斗*
まずは、音が会いたがっている秋ちゃんから見に行くことにした
秋ちゃんは1年生
私何組か知らないけど…音は知ってるのかな?
「秋ちゃんが何組か知ってるの?」
「A組だって!噂だけどね、行けば人がたくさんいるでしょ」
なんて呑気な…それにしても噂なんて私の耳には全然届かないんだけど…
音は本当に情報がよく入ってくる
私たちは1年A組に向けて歩いて行く
近づくにつれて生徒がざわざわしているのが分かった
これは秋ちゃんがいるってことだよね
分かりやすすぎ
「ふふっ」
私は思わず、笑ってしまった
「何笑ってるの?」
音に言われてしまった
そりゃ何もないところで笑ってたら怖いもんね
「いや、人がいすぎて秋ちゃんがいるって分かりやすいなって思って」
「あ〜確かにね、なかなかこんなに人集まらないもんね」
そんな会話をしていたらいつの間にかA組の前についていたようだ
「そうた〜、そのパン一口ちょうだい?」