私が好きになったのは芸能人?!
「ほら俺がQRを出すから、読み込んで」
陸くんはそう言って自分のスマホで操作しQRを出した
あっ、私もやらなきゃ
ポケットから自分のスマホを出してLIMEを開く
今、スムーズにやっちゃってるけどこれ、結構すごいことじゃない?!
芸能人の個人情報!!
これは一般人としていいの?
受け取っちゃっていいの?
「開けた?できる?」
陸くんが私の顔を覗き込む
うわぁ、近い!!
「で、できたよ!今読み込むね!」
私は陸くんの画面に出ているQ Rを自分のカメラで読み込んだ
陸と書かれた画面が出てきた
ほんとに追加していいんですか?
これは…かなりレアなものなんじゃ…
「できたみたいだね、仕事の都合でレクまで学校に行けれそうにないから何か決まったらLIMEして」
「分かった!」
「じゃあ、またね、また仕事に行かなくちゃ行けなくて…写真部のみなさんもまた」
陸くんは扉付近に向けて言った
そこには私たちのことを見ていた写真部の人たちがいた