私が好きになったのは芸能人?!
うわぁ…可愛い子だな…
その女子は、長い黒髪をポニーテールで一つで縛り、
前髪は目にかかるくらい長めだけどそこから覗く目がでかい…
話しかけられると思っていなかったのか目に涙を浮かべて怯えているようだった
小さな鼻にピンク色に帯びたプルプルの唇には今にもキスしたくなる…
…って何を考えてるんだ、俺は…
「商店街…」
女子は振り絞った声で話した
声まで可愛いのかよ…
「見せて」
俺はカメラを指差して言った
「う、うん…」
女子は俺に言われるがままカメラを操作し、今撮った写真を見せてくれた
そこには俺は写っていなかった
というか商店街しか写っていない
誰もいない、静かな商店街って感じ
なんでこいつは誰もいないのに撮ってんだ?
俺は気になって彼女に聞いてみた
「誰もいないのに撮ってんの?」
少し待って彼女は口を開いた