私が好きになったのは芸能人?!
俺は手を伸ばしカメラを受け取った
カメラなんて久しぶりに見たな…
あの時以来か…
ん?これは…
「これ、学校の?」
備品シールが貼ってあったのが見えた
「えっ、うん、私、写真部で…学校からカメラが渡されてるの」
「そーいうことか」
写真部なんてあるんだな
とりあえず、撮られた写真を消さなきゃな
ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ…
…おい…これって…
「ねぇ、なんで誰もいない写真撮ってるの?」
誰もいない写真ばっかりじゃねーか…
「えっ」
「なんでって…綺麗だったから…」
誰もいないんだぜ?どこが綺麗なんだよ…
「綺麗?だって誰もいないし、いつもの風景じゃん」
俺はこいつを怖がらせないように仕事の顔で聞いた
俺に慣れてきたのかぼぞぼぞと話し始めた