秘書はあらがえない気持ちを抱いて
「くたばるにはまだ早いからな。まだこれからだ、瑛二。」

そうだ。まだ俺しかイッテない。

「もう、後ろも良いだろ。」

そう言って、誰にも触らせたことがないところに、進一郎が指を入れる。

「あっ…ぐっ…」

「苦しいか?」

俺は小さくウンウンと頷く。

「少し我慢しろよ。」

「なんか…変な感じだ…」

「今は変な感じかもしれないけど、これから毎日気持ち良くさせて、俺にしか感じない体にしてやるから、覚悟しろよ。」

「これ…から?」

進一郎は一旦指を抜き、俺の瞳を真っ直ぐ見据えた。

「お前、俺が今日だけの関係で終わらすと思ってたのか?」

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