秘書はあらがえない気持ちを抱いて
第2章
進一郎と恋人になってから暫く経ったある日、昔馴染みが屋敷を訪ねてきた。

奴の名は秋月理央。

日本人とイギリス人のハーフで、金髪碧眼のモデルの様な体型をしている。

俺と進一郎が通っていた大学の同級生であり、今は輸入食品の会社を起業して、珍しい物が手に入るとこうして進一郎に持ってくるのだ。

「もう帰ったらどうだ。」

「なんだよ、折角持ってきたのにその言い様は。」

「お前の魂胆が分からないとでも思っているのか?」

「魂胆も何も、こんなに無害な人間いないだろ?」

「大学の時から俺にはお前が危険極まりない奴に見える。」

「酷っ!なー、瑛二もそう思うよね?」

理央は俺が進一郎にかえのお茶を差し出したところで話を振った。

「そうですね。進一郎様、理央に対してその言い方は酷いですよ。」

二人きりではないから、進一郎にタメ口はなしだ。

「だろう!?」


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