嘘の香り・誰かのための嘘であれ ~Cruzar Another story 4/5~
3年振りに会うことになったのは、実世が幹事を務める同窓会の連絡が着たのがきっかけで頻繁に連絡するようになって、今住んでいる所が近いことが分かったからだ。
同窓会には参加しなかったし、久し振りに会える今日を本当楽しみにしていた。
同窓会には私も行きたかったが、最近体調が悪く、5時間掛けて開催場所の地元に帰るのは少し難しいからと、泣く泣く断ったのだ。
「これ、この前の写真。」
カフェに入って、実世が見せてくれたのは同窓会の写真だった。
「次の同窓会は必ず参加だからね!皆、彩歌に会えるの楽しみにしてたんだから!来なかったの彩歌と豪だけだよ。」
「豪君も来なかったんだ。」
「まだ、声出ないみたい。豪と仲良かった男子達が言ってたけど、殆んど引きこもりらしいよ。」
卒業を目前にした、高校3年の2月の昼休み
、教室でのこと。
クラスの男子と話していた彼は、突然声が出なくなった。
同窓会には参加しなかったし、久し振りに会える今日を本当楽しみにしていた。
同窓会には私も行きたかったが、最近体調が悪く、5時間掛けて開催場所の地元に帰るのは少し難しいからと、泣く泣く断ったのだ。
「これ、この前の写真。」
カフェに入って、実世が見せてくれたのは同窓会の写真だった。
「次の同窓会は必ず参加だからね!皆、彩歌に会えるの楽しみにしてたんだから!来なかったの彩歌と豪だけだよ。」
「豪君も来なかったんだ。」
「まだ、声出ないみたい。豪と仲良かった男子達が言ってたけど、殆んど引きこもりらしいよ。」
卒業を目前にした、高校3年の2月の昼休み
、教室でのこと。
クラスの男子と話していた彼は、突然声が出なくなった。