低体温のキスをした
「そんなの簡単じゃん」




私が悩んでいると、詩音は言った。




「佳那はそのキス嫌だったの?」




考えてみる。



ファーストキスを奪われた!って気持ちはあったけど、嫌だ!とは思わなかった。




「じゃ、いいじゃん。」



そっけなく詩音は言った。



「いいのかな?」



「ほら、もうすぐ一限目始まるよ。中ちゃん先生だから遅刻すると怒られるよ!」




中ちゃん先生はゴリラみたいな体型してる社会の先生。



「わ!やば!!」



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