猫かぶりの柳沢くんは、独占欲が強め
△気付き△
*
「葉澄⁉そのクマどうしたの?」
教室に着くなり、私の顔を見たなっちゃんが驚いた声を上げた。
それもそのはず。
昨日の夜は柳沢くんたちのことが気になってなかなか寝付けず、遅くになってようやく眠れたものの寝坊してしまい。
できてしまったクマを隠す時間もなかったから、酷い顔をしているのだ。
「んー、頑張って勉強してたからかな」
「うへえ。無理しちゃだめだよ」
私は笑って誤魔化して、静かに席に座る。
柳沢くん、もう来てるよね。怖くて席の方見られないや。
そう思った時にちょうど近づいてくる足音があった。
「ハス、おはよう」
柳沢くんは今日も、キラキラ王子様の空気を纏っている。
「あ、おはよ」
「あれ、寝不足?それとも体調悪い?」
熱を確認するためか、柳沢くんの手が私の額に伸びてきた。
手が触れそうになる直前、私は思わず椅子を引いてそれを避けた。
「あ……」
「葉澄⁉そのクマどうしたの?」
教室に着くなり、私の顔を見たなっちゃんが驚いた声を上げた。
それもそのはず。
昨日の夜は柳沢くんたちのことが気になってなかなか寝付けず、遅くになってようやく眠れたものの寝坊してしまい。
できてしまったクマを隠す時間もなかったから、酷い顔をしているのだ。
「んー、頑張って勉強してたからかな」
「うへえ。無理しちゃだめだよ」
私は笑って誤魔化して、静かに席に座る。
柳沢くん、もう来てるよね。怖くて席の方見られないや。
そう思った時にちょうど近づいてくる足音があった。
「ハス、おはよう」
柳沢くんは今日も、キラキラ王子様の空気を纏っている。
「あ、おはよ」
「あれ、寝不足?それとも体調悪い?」
熱を確認するためか、柳沢くんの手が私の額に伸びてきた。
手が触れそうになる直前、私は思わず椅子を引いてそれを避けた。
「あ……」