猫かぶりの柳沢くんは、独占欲が強め
△デート△
*
メイクを研究するためにファッション誌は読み込んでいるので、服についてもそれなりに詳しいと思う。
だから、休日なっちゃんと遊びに行くときの服だって、そう悩んだことはない。
そんな私が……
「うわっ、もうこんな時間⁉」
デート用の服に一時間以上も悩んでしまった。
だって仕方ないよ。男の子と二人っきりで出かけるのなんて初めてだし。
しかも相手はあの柳沢くんだ。テキトーな格好で隣を歩いて、恥をかくのは私だもん。
とはいえ時間を掛けすぎてしまったのも事実。
待ち合わせ時間は迫っていた。
できれば全力で走って向かいたいところだけど、デート用に選んだのは、ふわふわとしたシフォン生地のスカート。走るのには恐ろしく向いていない。
……というわけで、私が待ち合わせ場所に着いたのは約束の時間から15分後のことだった。
「ごめん遅れたっ!」
待ち合わせ場所にいた柳沢くんは、白のワイシャツにジーパンという、これ以上ないほどシンプルな服装。
それでもって、その格好がこれ以上ないほど似合っている。
メイクを研究するためにファッション誌は読み込んでいるので、服についてもそれなりに詳しいと思う。
だから、休日なっちゃんと遊びに行くときの服だって、そう悩んだことはない。
そんな私が……
「うわっ、もうこんな時間⁉」
デート用の服に一時間以上も悩んでしまった。
だって仕方ないよ。男の子と二人っきりで出かけるのなんて初めてだし。
しかも相手はあの柳沢くんだ。テキトーな格好で隣を歩いて、恥をかくのは私だもん。
とはいえ時間を掛けすぎてしまったのも事実。
待ち合わせ時間は迫っていた。
できれば全力で走って向かいたいところだけど、デート用に選んだのは、ふわふわとしたシフォン生地のスカート。走るのには恐ろしく向いていない。
……というわけで、私が待ち合わせ場所に着いたのは約束の時間から15分後のことだった。
「ごめん遅れたっ!」
待ち合わせ場所にいた柳沢くんは、白のワイシャツにジーパンという、これ以上ないほどシンプルな服装。
それでもって、その格好がこれ以上ないほど似合っている。