猫かぶりの柳沢くんは、独占欲が強め
▲幼なじみ▲
*
柳沢くんの様子がおかしい。
そう確信したのは、デートをした土曜日からしばらく経ってからだった。
話しかけるとどこか上の空だし、何だかいつも以上に距離が遠い。手なんかが少しでも触れると目にもとまらぬ速さで引っ込められるし、かと思えばじっと私のことを見ていたりする。
そんな中でも一番おかしいと思ったのは……
「ねえ葉澄、柳沢とは上手くいってんの?」
「うーん……」
「この前まで暇さえあれば葉澄のとこ来て、わざとらしいぐらいいちゃついてたのに、最近昼休みですら来てなくない?」
なっちゃんも言っている通り、柳沢くんが周囲への付き合ってるアピールを突然減らしてしまったのだ。
まあ要するに……微妙に避けられてる。
そのせいで、私たちはもう今にでも別れるんじゃないかという噂が流れているらしい。
おかげで私は昼休みもこうしてなっちゃんとゆっくりお弁当を食べていられるし、別に構わないけど……私と別れたって噂が流れて告白される回数が増えたら、困るのは柳沢くんなのでは?
柳沢くんの様子がおかしい。
そう確信したのは、デートをした土曜日からしばらく経ってからだった。
話しかけるとどこか上の空だし、何だかいつも以上に距離が遠い。手なんかが少しでも触れると目にもとまらぬ速さで引っ込められるし、かと思えばじっと私のことを見ていたりする。
そんな中でも一番おかしいと思ったのは……
「ねえ葉澄、柳沢とは上手くいってんの?」
「うーん……」
「この前まで暇さえあれば葉澄のとこ来て、わざとらしいぐらいいちゃついてたのに、最近昼休みですら来てなくない?」
なっちゃんも言っている通り、柳沢くんが周囲への付き合ってるアピールを突然減らしてしまったのだ。
まあ要するに……微妙に避けられてる。
そのせいで、私たちはもう今にでも別れるんじゃないかという噂が流れているらしい。
おかげで私は昼休みもこうしてなっちゃんとゆっくりお弁当を食べていられるし、別に構わないけど……私と別れたって噂が流れて告白される回数が増えたら、困るのは柳沢くんなのでは?