猫かぶりの柳沢くんは、独占欲が強め
*
──事の発端は三日前。柳沢くんの幼なじみ、高森くんと知り合った数日後のことだった。
「……というわけで、うちのクラスの出し物は、『イメージ真逆⁉なりきりコスプレ喫茶』で決定しました!」
来月開催される桜崎高校文化祭。
文化祭実行委員による投票結果の宣言に、周りからわっと歓声が上がった。
「いつものイメージと真逆のコスプレかー。どんなのがいいかな」
「うーん……あ、正統派王子の柳沢くんには、不良コスとかしてもらいたいかも♡」
「それいい!」
わいわいと盛り上がる教室。
いいな、こういうイベント事に浮かれてる雰囲気って好きなんだよなあ。
「ねえ、香田さんはどんなコスプレする?」
隣の席の子から聞かれて考える。
「うーん、私の真逆のイメージか……」
「マイナスイオン女子の香田さんだから、逆をいけば、環境に悪そうなぐらいド派手な格好とか」
「あはは、なるほど」
──事の発端は三日前。柳沢くんの幼なじみ、高森くんと知り合った数日後のことだった。
「……というわけで、うちのクラスの出し物は、『イメージ真逆⁉なりきりコスプレ喫茶』で決定しました!」
来月開催される桜崎高校文化祭。
文化祭実行委員による投票結果の宣言に、周りからわっと歓声が上がった。
「いつものイメージと真逆のコスプレかー。どんなのがいいかな」
「うーん……あ、正統派王子の柳沢くんには、不良コスとかしてもらいたいかも♡」
「それいい!」
わいわいと盛り上がる教室。
いいな、こういうイベント事に浮かれてる雰囲気って好きなんだよなあ。
「ねえ、香田さんはどんなコスプレする?」
隣の席の子から聞かれて考える。
「うーん、私の真逆のイメージか……」
「マイナスイオン女子の香田さんだから、逆をいけば、環境に悪そうなぐらいド派手な格好とか」
「あはは、なるほど」