もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです
シエルはせっかく味わった未知の感触をもう与えられないことが寂しくて、グランツが口づけた場所に自分の唇を押し当てる。
それを見たグランツがひゅっと息を呑んだが、彼女は先ほどの心地よさを感じられなかったため、不思議そうに首を傾げていた。
「グランツ様にされるほうが好きです」
「……聞かなかったことにしておく」
シエルはその後も自分の左手を見つめ、口づけをされた時のくすぐったさややわらかさ、ぬくもりと多幸感を思い出しては、ほわほわした気持ちに胸をときめかせていた。
それを見たグランツがひゅっと息を呑んだが、彼女は先ほどの心地よさを感じられなかったため、不思議そうに首を傾げていた。
「グランツ様にされるほうが好きです」
「……聞かなかったことにしておく」
シエルはその後も自分の左手を見つめ、口づけをされた時のくすぐったさややわらかさ、ぬくもりと多幸感を思い出しては、ほわほわした気持ちに胸をときめかせていた。