もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです
「ラベーラ様のもとでたくさんの魔法を使いました。その中に、ラベーラ様とセニルースに害をなす人物を殺してほしいという内容があったのです」
親友でしょう、と笑うラベーラを思い出し、シエルは浅い呼吸を繰り返した。
「セニルースを滅ぼしかねない悪人だから、排除しなければならないのだと言っていました。ですが……恐ろしくて」
「恐ろしい、か」
シエルはアルドの探るような視線を受け止める自信がなくて、目を伏せてしまう。
「その時に亡くなった刺客も、ミウル草が使われた薬を服用したと言っていたはずです」
シエルが刺客を殺した原因を耳にしたのは偶然だった。
親友でしょう、と笑うラベーラを思い出し、シエルは浅い呼吸を繰り返した。
「セニルースを滅ぼしかねない悪人だから、排除しなければならないのだと言っていました。ですが……恐ろしくて」
「恐ろしい、か」
シエルはアルドの探るような視線を受け止める自信がなくて、目を伏せてしまう。
「その時に亡くなった刺客も、ミウル草が使われた薬を服用したと言っていたはずです」
シエルが刺客を殺した原因を耳にしたのは偶然だった。