もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです
シエルの目にみるみるうちに涙があふれた。グランツのぬくもりを確かめようと胸に顔を埋め、泣きじゃくる。
あやされていたシエルだったが、やがて張り詰めていた糸が切れるようにふっと意識を失った。
グランツは優しくシエルを抱きしめ、血の気のない顔でアルドを振り返る。
「後を頼む」
気力だけで意識を保っていたグランツが、とうとう崩れ落ちる。
しかし彼は気を失ってなお、恋人を離そうとしなかった。
あやされていたシエルだったが、やがて張り詰めていた糸が切れるようにふっと意識を失った。
グランツは優しくシエルを抱きしめ、血の気のない顔でアルドを振り返る。
「後を頼む」
気力だけで意識を保っていたグランツが、とうとう崩れ落ちる。
しかし彼は気を失ってなお、恋人を離そうとしなかった。