もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです
「いや、門衛の話を聞いて殿下は君が来たと気づいたようだ。もしも殿下が君に会いに行こうと思わなければ、広場の人々を止められなかった」
あ、とシエルが口もとに手を当てる。
「そうです、あの場にはラベーラ様がいました。早くお伝えしないと」
「王女……いや、元王女と言うべきか。彼女は牢獄に囚われている」
「え……?」
「イルシャが逃さなかった」
グランツが語った内容をまとめると、イルシャは街の人々の中に紛れていたラベーラを見つけて、アルドの前に引きずり出したらしい。
あ、とシエルが口もとに手を当てる。
「そうです、あの場にはラベーラ様がいました。早くお伝えしないと」
「王女……いや、元王女と言うべきか。彼女は牢獄に囚われている」
「え……?」
「イルシャが逃さなかった」
グランツが語った内容をまとめると、イルシャは街の人々の中に紛れていたラベーラを見つけて、アルドの前に引きずり出したらしい。