もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです
どちらの呼ばれ方をされていても、シエルの生き方は変わらなかった。
大切なのは自分がどう感じるかなのだと思いながら、ひっくり返ったミュンのお腹を撫でる。子魔獣だった頃はピンク色だったのに、今は黒い毛に覆われていた。
ミュンが手足をばたつかせるせいでびしょ濡れになったシエルは、誰もいないのをいいことにワンピースの裾をまくり、紐で留めようとする。
太ももの位置まで裾を上げた時、目を閉じていたイルシャが身体を起こした。
特に気にしなかったシエルだが、この数か月間待ちわびた音が聞こえたように思えて背後を振り返る。
「来たのが俺でよかったな」
大切なのは自分がどう感じるかなのだと思いながら、ひっくり返ったミュンのお腹を撫でる。子魔獣だった頃はピンク色だったのに、今は黒い毛に覆われていた。
ミュンが手足をばたつかせるせいでびしょ濡れになったシエルは、誰もいないのをいいことにワンピースの裾をまくり、紐で留めようとする。
太ももの位置まで裾を上げた時、目を閉じていたイルシャが身体を起こした。
特に気にしなかったシエルだが、この数か月間待ちわびた音が聞こえたように思えて背後を振り返る。
「来たのが俺でよかったな」