もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです
浅い呼吸を繰り返すシエルが、口づけに溺れながらぼんやり考える。
グランツはシエルの手をそっとほどき、左手だけ彼女の手のひらに重ねて指を絡めていた。空いた右手で彼女の肌をくすぐり、体温を刻みつけようとする。
「あ……」
初めて首筋をついばまれ、シエルの唇から自分のものとは思えない濡れた声がこぼれた。
その間にも服の中を動く手がシエルを焦らせる。
「そ、そこ、だめです。変な声が出ます、から……っ」
身体を小刻みに震わせたシエルがか細い泣き声をあげた。
グランツは彼女の肌に口づけるのをやめて顔を上げると、戦場にいる時よりも獰猛な笑みを見せる。
「聞かせてくれ」
グランツはシエルの手をそっとほどき、左手だけ彼女の手のひらに重ねて指を絡めていた。空いた右手で彼女の肌をくすぐり、体温を刻みつけようとする。
「あ……」
初めて首筋をついばまれ、シエルの唇から自分のものとは思えない濡れた声がこぼれた。
その間にも服の中を動く手がシエルを焦らせる。
「そ、そこ、だめです。変な声が出ます、から……っ」
身体を小刻みに震わせたシエルがか細い泣き声をあげた。
グランツは彼女の肌に口づけるのをやめて顔を上げると、戦場にいる時よりも獰猛な笑みを見せる。
「聞かせてくれ」