もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです
「君の手作り菓子を独り占めできなくなるなら、余計なことなど言わねばよかった。……いっそ没収するか?」
冗談めかした言葉だったが、いろいろなものに飢えた男たちには笑う余裕がなかった。
全員が顔をひきつらせ、腰に佩いた剣に手をかける。
「まさかシエルさんのお菓子を取り上げるつもりじゃないでしょうね?」
「さすがに団長命令でもそいつは聞けませんよ!」
グランツは涼しい顔で彼らの文句を聞き流すと、シエルに向かって微笑みかけた。
「茶の用意をしておいてくれ。少し運動してくる」
冗談めかした言葉だったが、いろいろなものに飢えた男たちには笑う余裕がなかった。
全員が顔をひきつらせ、腰に佩いた剣に手をかける。
「まさかシエルさんのお菓子を取り上げるつもりじゃないでしょうね?」
「さすがに団長命令でもそいつは聞けませんよ!」
グランツは涼しい顔で彼らの文句を聞き流すと、シエルに向かって微笑みかけた。
「茶の用意をしておいてくれ。少し運動してくる」