もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです
団長と呼ばれた彼は、自身の背後に控えた十数人の騎士たちをたったひと言で黙らせた。
なにか言える空気ではなくなったが、意を決した様子でひとりの騎士が一歩踏み出し、口を開く。
「団長、わかってますよね? 我々がどうして隣国から煤の森まで遠征に来たのか」
騎士はそう言うと、彼女に向かってきつい視線を投げかけた。
「俺たちは煤の森の魔女を討伐しにやってきたんですよ! なのにあんた、求婚するなんてなに考えてるんだ! 血を浴びすぎてついにおかしくなったか!?」
とうとう敬語も忘れ、騎士は叫んだ。その後ろでは、先ほど言葉を封じられた騎士たちが大きくうなずいている。
なにか言える空気ではなくなったが、意を決した様子でひとりの騎士が一歩踏み出し、口を開く。
「団長、わかってますよね? 我々がどうして隣国から煤の森まで遠征に来たのか」
騎士はそう言うと、彼女に向かってきつい視線を投げかけた。
「俺たちは煤の森の魔女を討伐しにやってきたんですよ! なのにあんた、求婚するなんてなに考えてるんだ! 血を浴びすぎてついにおかしくなったか!?」
とうとう敬語も忘れ、騎士は叫んだ。その後ろでは、先ほど言葉を封じられた騎士たちが大きくうなずいている。