真面目すぎた僕たちは。
過去3 伊藤蒼
梨生は愛情表現が本当に少なかった。デート中、たまに自分から手を繋いでくるくらい。他は全部俺からだ。このままでは飽きられると思ったので、梨生と仲の良い詩音にアドバイスを貰うことにした。詩音はわかりやすく、的確な指摘をくれると梨生が絶賛していたのだ。
「とりあえず尽くしすぎるのを辞めた方がいいと思う。それは貴方の良いところだけれど、行き過ぎると欠点よ」
詩音は、本当にアドバイスが上手だった。俺は詩音にちょくちょく意見をもらうことが増え、それを梨生とのデートや会話に盛り込んでいった。だが、梨生との距離は段々遠くなっていた。何かを察したのか詩音にも途中から、あまり話しかけられなくなった。
詩音の言っていたことに気をつけながら梨生と関わっていたが、一向に距離は縮まらなかった。
結局、そのこじれた関係は元に戻ることはなく、別れてしまった。
「とりあえず尽くしすぎるのを辞めた方がいいと思う。それは貴方の良いところだけれど、行き過ぎると欠点よ」
詩音は、本当にアドバイスが上手だった。俺は詩音にちょくちょく意見をもらうことが増え、それを梨生とのデートや会話に盛り込んでいった。だが、梨生との距離は段々遠くなっていた。何かを察したのか詩音にも途中から、あまり話しかけられなくなった。
詩音の言っていたことに気をつけながら梨生と関わっていたが、一向に距離は縮まらなかった。
結局、そのこじれた関係は元に戻ることはなく、別れてしまった。