監禁されたい。
ハルは、分かってない。私が、本当に言いたいことを。本当に望んでいるものを。

「ハル、私は監禁されればいいんじゃないの。愛して欲しいんだよ。」




私だけを、好きでいて。



ぽろぽろと涙が溢れ出る。



ハルは掴んだ私の手を引き寄せ、そのまま抱きしめた。

「紗耶、俺は紗耶の事が好きだよ。」


嘘だ。

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