監禁されたい。
両親はまだ帰って来ないから、ハルはリビングに通して、ソファに座ってもらった。

飲み物を適当にコップに注ぎ、ソファ前の机に置いた。

「これ……」

「冷たいココア。急いで来たっぽいし、あ、温かいほうが良かった?」

「いや……はぁぁ。好き。」

ハルは俯いて自分の手をおでこに当てる。
そんなに冷たいココアをお気に召したのか。それならまた作ってあげよう。

「ハルは甘いものが好きだもんね。良かった。」

私は、ハルとは向かい合わせ側のソファに座り、ほっと笑顔をこぼした。

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