結ばれないはずが、一途な彼に愛を貫かれました ~裏切りと再会のシークレット・ベビー・ラブ~
「ソフィア殿、今日は時間をつくってくれてありがとう。これは、わずかだが今日のお礼だ。受け取って欲しい」
アルベルトは封筒を取り出すと、ソフィアの手に置いて握らせる。また護衛の者は、紙袋をソフィアに差し出した。
「社長から頼まれた物です」
「え、これは?」
「これは、ホテルに頼んでパンケーキを包んで貰った。遠慮なく食べて欲しい」
「わ、ありがとうございます」
お礼に加えてパンケーキまで用意をしてくれるとは思っていなかった。あの味を思い出すと、ソフィアは思わず頬を染めた。これでリヒトにも分けてあげることができる。
嬉しさを隠すことなくアルベルトを見ると、彼も満足そうに微笑んでいた。
(あっ、懐かしい)
目前に広がる紺碧の海に溶けるような、アルベルトの髪が海風を浴びてなびいている。久しぶりに見る彼の笑顔に、ソフィアの胸がトクンと鳴る。
「では、今日はこれで」
「はい」
「明日は迎えを出そうか。君にホテルまで来てもらうより、その方が……」
「いっ、いえ! 行きます。大丈夫です!」
アルベルトがソフィアを迎えに来た場合、リヒトを見られてしまう可能性がある。それだけは避けたいため、ソフィアは必死になって迎えに来るのを止めた。
「十時ですね、ではまた明日行きますので。お礼ありがとうございました」
アルベルトは封筒を取り出すと、ソフィアの手に置いて握らせる。また護衛の者は、紙袋をソフィアに差し出した。
「社長から頼まれた物です」
「え、これは?」
「これは、ホテルに頼んでパンケーキを包んで貰った。遠慮なく食べて欲しい」
「わ、ありがとうございます」
お礼に加えてパンケーキまで用意をしてくれるとは思っていなかった。あの味を思い出すと、ソフィアは思わず頬を染めた。これでリヒトにも分けてあげることができる。
嬉しさを隠すことなくアルベルトを見ると、彼も満足そうに微笑んでいた。
(あっ、懐かしい)
目前に広がる紺碧の海に溶けるような、アルベルトの髪が海風を浴びてなびいている。久しぶりに見る彼の笑顔に、ソフィアの胸がトクンと鳴る。
「では、今日はこれで」
「はい」
「明日は迎えを出そうか。君にホテルまで来てもらうより、その方が……」
「いっ、いえ! 行きます。大丈夫です!」
アルベルトがソフィアを迎えに来た場合、リヒトを見られてしまう可能性がある。それだけは避けたいため、ソフィアは必死になって迎えに来るのを止めた。
「十時ですね、ではまた明日行きますので。お礼ありがとうございました」