結ばれないはずが、一途な彼に愛を貫かれました ~裏切りと再会のシークレット・ベビー・ラブ~
確かに、ジミーとはいい友達関係だと思っていたけれど、周囲はそうは見ていなかった。ことある毎に疑われていたが、ジミーには秘めた恋人がいた。だが、その恋人に振られた後は、確かに彼からの視線の色が変わったのを感じることはあった。
「とにかく、君はとても可愛らしくて、僕だけじゃなく男を惹きつける魅力のある女性なんだ」
「でも、子どももいるんだし、私これまで誰ともお付き合いもしていなかったのよ」
「あぁ、本当に良かった。そんな男がいたら、きっと今の僕は射殺してしまうかもしれない」
「そんな冗談いって、アルベルトったら」
「……、冗談じゃないよ」
冷たい声を出したアルベルトの目は笑っていなかった。
思い出してみると、確かに言い寄ってくる男の人は多かった。酒場では時々お尻を触られたことは、アルベルトには言わないでおこう。どうやら見かけと違ってアルベルトはかなり嫉妬深いし、ジミーを威嚇したように容赦しない。
「それから、これはやっぱり君が持っていて欲しい」
アルベルトはポケットから、鎖のついた紋章入りの金の指輪を取り出した。リヒトが僕の指輪だと言って叫んだ、あの指輪だ。アルベルトがそのまま持っていたが、どうやら指輪にあうチェーンを探していて、ようやく見つかったようだった。
「これは、ヘザー侯爵家の者が伴侶と決めた人に渡すものだ。どうか、受け取って欲しい」
「アルベルト、でも」
「とにかく、君はとても可愛らしくて、僕だけじゃなく男を惹きつける魅力のある女性なんだ」
「でも、子どももいるんだし、私これまで誰ともお付き合いもしていなかったのよ」
「あぁ、本当に良かった。そんな男がいたら、きっと今の僕は射殺してしまうかもしれない」
「そんな冗談いって、アルベルトったら」
「……、冗談じゃないよ」
冷たい声を出したアルベルトの目は笑っていなかった。
思い出してみると、確かに言い寄ってくる男の人は多かった。酒場では時々お尻を触られたことは、アルベルトには言わないでおこう。どうやら見かけと違ってアルベルトはかなり嫉妬深いし、ジミーを威嚇したように容赦しない。
「それから、これはやっぱり君が持っていて欲しい」
アルベルトはポケットから、鎖のついた紋章入りの金の指輪を取り出した。リヒトが僕の指輪だと言って叫んだ、あの指輪だ。アルベルトがそのまま持っていたが、どうやら指輪にあうチェーンを探していて、ようやく見つかったようだった。
「これは、ヘザー侯爵家の者が伴侶と決めた人に渡すものだ。どうか、受け取って欲しい」
「アルベルト、でも」