結ばれないはずが、一途な彼に愛を貫かれました ~裏切りと再会のシークレット・ベビー・ラブ~
アルベルトは、今日のために濃紺に金色の装飾のついたフロックコートを用意していた。レース編みを応用して作ったクラバットを首に巻いている。彼のコバルトブルーの髪が一段と綺麗に映っている。ソフィアのドレスも紺碧の海をテーマにしたオフショルダーのドレスに、クロッシュレースのストールを肩にかけている。
二人が揃って、夫婦として王宮で行われるパーティーに参加するのは初めてのことだった。今回は職人を中心にしているため、夜会時のようにダンスの音楽はなく、ただ歓談の席が設けられているに過ぎない。
それでも王室に選ばれた一流の職人たちが招かれ、それぞれの職域を超えて歓談している。会の最後には今年の商品の一つ一つが紹介されるという、華やかな場だ。
アルベルトはヘザーズの社長としての顔を持つため、至る所で声をかけられた。その彼の妻がレース編みの職人として招かれていることを知ると、多くの人が驚きソフィアを褒めたたえた。
(こんなにも、多くの人に認めて貰えるなんて……、嬉しい)
アルベルトが王に呼ばれると、さすがに行かないわけにはいかない。
「いいかい、ソフィア。必ず誰かと一緒にいるんだよ」
「そんな、心配しすぎよ」
二人が揃って、夫婦として王宮で行われるパーティーに参加するのは初めてのことだった。今回は職人を中心にしているため、夜会時のようにダンスの音楽はなく、ただ歓談の席が設けられているに過ぎない。
それでも王室に選ばれた一流の職人たちが招かれ、それぞれの職域を超えて歓談している。会の最後には今年の商品の一つ一つが紹介されるという、華やかな場だ。
アルベルトはヘザーズの社長としての顔を持つため、至る所で声をかけられた。その彼の妻がレース編みの職人として招かれていることを知ると、多くの人が驚きソフィアを褒めたたえた。
(こんなにも、多くの人に認めて貰えるなんて……、嬉しい)
アルベルトが王に呼ばれると、さすがに行かないわけにはいかない。
「いいかい、ソフィア。必ず誰かと一緒にいるんだよ」
「そんな、心配しすぎよ」