結ばれないはずが、一途な彼に愛を貫かれました ~裏切りと再会のシークレット・ベビー・ラブ~
カチャリと硬い音がすると同時に、アルベルトの低い声が聞こえる。彼は短銃を持ち銃口をローズの頭にあてていた。そのことに気がついたローズが「ひっ」と言った途端、ソフィアから手を離して後ずさる。
「ごほっ、ごほっ」
「ソフィア、大丈夫か」
短銃を両手で構えローズを狙ったまま、アルベルトがソフィアを庇うように前に立ち声をかける。ローズはバルコニーの隅の方まで下がっていた。
「ローズ、お前には二度と僕の前に出るなと言ったはずだ。以前は兄の渡した指輪に免じてお前を罪に問わなかったが……、二度目はないと言ったはずだ」
「どうしてっ? どうしてそんな、財産目当ての女なんかとっ!」
目を剥いたように睨みながらローズが叫ぶが、アルベルトは瞳を氷のように冷たくして彼女を見下ろした。
「財産目当てなのはお前の方だろう。ソフィアは僕が求婚しても、断ってきたんだ。それをどうにかして口説いてようやく結婚出来た。お前に何か言われる筋合いはない! 憲兵!」
叫ぶと同時に、ようやく到着した憲兵たちがローズを取り押さえる。アルベルトは彼女に向かって声をかけた。
「ごほっ、ごほっ」
「ソフィア、大丈夫か」
短銃を両手で構えローズを狙ったまま、アルベルトがソフィアを庇うように前に立ち声をかける。ローズはバルコニーの隅の方まで下がっていた。
「ローズ、お前には二度と僕の前に出るなと言ったはずだ。以前は兄の渡した指輪に免じてお前を罪に問わなかったが……、二度目はないと言ったはずだ」
「どうしてっ? どうしてそんな、財産目当ての女なんかとっ!」
目を剥いたように睨みながらローズが叫ぶが、アルベルトは瞳を氷のように冷たくして彼女を見下ろした。
「財産目当てなのはお前の方だろう。ソフィアは僕が求婚しても、断ってきたんだ。それをどうにかして口説いてようやく結婚出来た。お前に何か言われる筋合いはない! 憲兵!」
叫ぶと同時に、ようやく到着した憲兵たちがローズを取り押さえる。アルベルトは彼女に向かって声をかけた。