結ばれないはずが、一途な彼に愛を貫かれました ~裏切りと再会のシークレット・ベビー・ラブ~
「ソフィア、僕がもしも、ただの絵描きとかじゃなくて……、例えばそう、王子様だったらどうする?」
「アルが王子様だったら? そうね、それでも知らないふりをして絵を描いて貰うわ。だって、アルベルトはアルベルトでしょ?」
「ソフィー、ソフィア! あぁ、そうだね」
ソフィアに向かって腕を伸ばすと、アルベルトは優しく抱き寄せた。ソフィアの顔が、アルベルトの肩に当たる。トクトクと鼓動が早まるけれど、どうやらそれはアルベルトも同じようだ。男らしい喉ぼとけを揺らして彼が言葉を漏らす。
「ソフィア、……君のことが好きだ」
「アル!」
「君の気持ちを聞かせて?」
ソフィアはアルベルトの腕の中で唾を呑み込んだ。この言葉を伝えれば、きっと後に戻ることができない。身分違いの恋なんて、どんな困難があるかわからないけれど、彼と一緒に乗り越えていきたい。
ソフィアは覚悟を決めて顔を上げると、すぐ近くに彼の顔があった。近すぎる距離に思わず頬を赤くしながら、ソフィアは小さな声で囁いた。
「私も、私もアルベルトが……好きよ」
「っ、本当かい?」
「アルが王子様だったら? そうね、それでも知らないふりをして絵を描いて貰うわ。だって、アルベルトはアルベルトでしょ?」
「ソフィー、ソフィア! あぁ、そうだね」
ソフィアに向かって腕を伸ばすと、アルベルトは優しく抱き寄せた。ソフィアの顔が、アルベルトの肩に当たる。トクトクと鼓動が早まるけれど、どうやらそれはアルベルトも同じようだ。男らしい喉ぼとけを揺らして彼が言葉を漏らす。
「ソフィア、……君のことが好きだ」
「アル!」
「君の気持ちを聞かせて?」
ソフィアはアルベルトの腕の中で唾を呑み込んだ。この言葉を伝えれば、きっと後に戻ることができない。身分違いの恋なんて、どんな困難があるかわからないけれど、彼と一緒に乗り越えていきたい。
ソフィアは覚悟を決めて顔を上げると、すぐ近くに彼の顔があった。近すぎる距離に思わず頬を赤くしながら、ソフィアは小さな声で囁いた。
「私も、私もアルベルトが……好きよ」
「っ、本当かい?」