結ばれないはずが、一途な彼に愛を貫かれました ~裏切りと再会のシークレット・ベビー・ラブ~
「アルベルト? えぇ、大丈夫よ。時間はあるわ」
客室のソファーに座りなおすと、アルベルトはソフィアの隣に座って両手を握りしめた。
「ソフィア、絵が完成したら、君にプロポーズをしようと思っていたんだ」
「アル?」
プロポーズと聞いて、ソフィアは一瞬息を呑んだ。アルベルトは澄んだ深海のような瞳でまっすぐにソフィアを見つめている。
「ソフィア、僕と結婚してくれないか? 君のことを愛しているんだ。この珊瑚の髪も、琥珀のような瞳も、白い肌も、朗らかに笑う君の全てが愛おしいんだ」
「アル、でも……私」
「君が男爵令嬢だということは知っている。それでも、僕と一緒になる道を選んでもらえないだろうか」
「アルベルト、本当に? 本当に私と一緒になってくれるの?」
「あぁ、ソフィア。ソフィアは僕のことが好きかい?」
「えぇ、えぇ。あなたが好き、こんなにも好き」
身分差さえなければ、すぐにでも結婚したい。だけど、自分は父から疎まれているとはいえグレーン男爵令嬢だ。簡単に絵描きと結婚が許されるとは思えない。
「よかった、僕も大好きだよ、ソフィア。でも君が気にしているのは、身分が違うことかな」
客室のソファーに座りなおすと、アルベルトはソフィアの隣に座って両手を握りしめた。
「ソフィア、絵が完成したら、君にプロポーズをしようと思っていたんだ」
「アル?」
プロポーズと聞いて、ソフィアは一瞬息を呑んだ。アルベルトは澄んだ深海のような瞳でまっすぐにソフィアを見つめている。
「ソフィア、僕と結婚してくれないか? 君のことを愛しているんだ。この珊瑚の髪も、琥珀のような瞳も、白い肌も、朗らかに笑う君の全てが愛おしいんだ」
「アル、でも……私」
「君が男爵令嬢だということは知っている。それでも、僕と一緒になる道を選んでもらえないだろうか」
「アルベルト、本当に? 本当に私と一緒になってくれるの?」
「あぁ、ソフィア。ソフィアは僕のことが好きかい?」
「えぇ、えぇ。あなたが好き、こんなにも好き」
身分差さえなければ、すぐにでも結婚したい。だけど、自分は父から疎まれているとはいえグレーン男爵令嬢だ。簡単に絵描きと結婚が許されるとは思えない。
「よかった、僕も大好きだよ、ソフィア。でも君が気にしているのは、身分が違うことかな」