結ばれないはずが、一途な彼に愛を貫かれました ~裏切りと再会のシークレット・ベビー・ラブ~
祝賀会で
彼がこれを見れば、きっとソフィアだとわかってくれる。彼がいつも褒めてくれた珊瑚色の髪が頬を掠めると、ソフィアは手でつまみ耳にかけた。
会場の入り口には参加者リストが置いてあるのを見つけ、サッと確認する。アルベルト・ヘザー侯爵子息の名前は上の方にありすぐに見つけることができた。
(アルベルト……!)
長く息を吐いて気持ちを落ち着かせると、ソフィアはドレスの裾を少し持ち上げて歩いていく。今日は会場にいる誰よりも美しく装いたくて、慣れていない高いヒール靴を履いてきた。
ホールは既に着飾った人々で溢れており、軽やかな音楽が演奏されている。
ソフィアはぐっと顎を持ち上げると、中に一歩足を踏み入れた。
「ごきげんよう、ソフィア嬢」
「えぇ、また後ほど」
アルベルトの姿を探すけれど、広いホール内にはだんだんと人が増えていく。知人に挨拶をされても、失礼のない程度に返答をしてすぐその場を離れた。
(どこにいるのかしら)
だんだんと足が痛くなり始めたところで、ソフィアは紺碧の色を目の端に入れた。
(いた! アルベルト!)
会場の入り口には参加者リストが置いてあるのを見つけ、サッと確認する。アルベルト・ヘザー侯爵子息の名前は上の方にありすぐに見つけることができた。
(アルベルト……!)
長く息を吐いて気持ちを落ち着かせると、ソフィアはドレスの裾を少し持ち上げて歩いていく。今日は会場にいる誰よりも美しく装いたくて、慣れていない高いヒール靴を履いてきた。
ホールは既に着飾った人々で溢れており、軽やかな音楽が演奏されている。
ソフィアはぐっと顎を持ち上げると、中に一歩足を踏み入れた。
「ごきげんよう、ソフィア嬢」
「えぇ、また後ほど」
アルベルトの姿を探すけれど、広いホール内にはだんだんと人が増えていく。知人に挨拶をされても、失礼のない程度に返答をしてすぐその場を離れた。
(どこにいるのかしら)
だんだんと足が痛くなり始めたところで、ソフィアは紺碧の色を目の端に入れた。
(いた! アルベルト!)