For Ever
「♪~~~~~~♪*」



ふいにあたしの携帯が鳴った。



あたしはカッターを置いて、


血をふくのも面倒くさくて


そのまま携帯をとった。




『誰。』




「俺。」


『知らない』


あたしは携帯を切った。









どうでもいい。








世の中の人はこんなあたしを





“やんでる”って言うのかな・・。




「♪~~~~~~♪*」





今度はもう出なかった。












・・・・なのに



何回も何回も掛かってきた。




まるであたしを攻めるかのように







あたしは怖くなって出た。








『……。』


「ごめん!!!!!!!
  俺、ひなたりおってゅんだ♪
  さっきは名前も言わな・・・」


『何。』


「あ、えっと
  日影 永遠さんだよね・・?」

『何。』



「うん、えっと俺君と
同じクラスのひなたりおって
ゆんだけど
担任に家近いから
プリント届けてくれって
ゆわれて、今君の家の目の前に
いるんだ」


君とか言うな。

気持ち悪い


『それが?』

「え?そ、それがって・・・。
ん、まぁ出て・・・来れない?」


『何で。』


「プリント渡したいし♪
日影さん、入学式も来ずに
今までずっと休んでるから
大丈夫かなって思って・・。」



名前を勝手に呼ばないで。
あたしは、あたしじゃないから


『置いておいて』


そして、もう二度とこないで。




「だめだよぉ!!
元気かわかんないじゃん!」
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