For Ever
あつのまにかあたしは眠って




いたらしい。



目を覚ますと



もう日が昇っていた。



そして玄関の前に



座るヒトカゲ。



あたしは目を疑った。






ここからだと



よくは見えないけど、






私が通うはずであった





高校の制服を着ている。



間違いなく彼は




“陽光 理緒”だろう・・・。



私は携帯の電源を入れた。




すると、一揆に押し寄せてくる



留守電とメール。



全て彼からのだ。


―――[怖い]―――


あたしは素直にそう感じた。




純粋なまでの


あの人の優しさは、




私いんとって[怖い]




見たくなかった現実に




目を向けさせてしまう



“彼”は“私”にとって



[恐い]存在。



あたしは彼にメールを



送ってみた。
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