星空
引越し
「優夜――っ」
まだ何も知らなかった頃。
あたし達は小学生だった。
「優美?」
家が生まれたときから隣同士なのに…
ちっとも一緒に帰ってくれない優夜。
それどころか、住んでるところが全然違う女の子と
一緒に帰ってる。
あたしは、毎日毎日箸って優夜を追いかける。
「どうした?」
ほら…今日もまた違う女の子と帰ってる…。
『ズキッ!』
胸が痛い。
これは、一体なんの病気だろう?