星空
そんなことが、もう2年ほど続き、


あたしは小6になった。


小さい頃からずっと悩んできた病気。


「お母さん?」


あたしは、小学6年生。


お母さんに勇気を持って問う。


「あ…あのね。
あたし、病気みたいなの」


「はぁ?もう。嘘を言うならもっとマジな嘘、
付きなさいよね」


母は、あきれた顔で冷蔵庫からお昼ご飯の材料を取り出す。


「ほ…本当なのっ」


あたしは、握った手のひらに力が入る。


「もう、幼稚園くらいの時から…
心がズキッてするの。
もやもやの塊があるみたいに……」


「優美…それは、恋よ。
それが、恋っていう物なの。
幼稚園くらいって…相手は、優夜君?」


あたしは、顔を赤く染めた。
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