記憶喪失のお姫様は冒険者になりました
あの場所は広場だ。
たくさんの人が行き交っていたけどハッキリわかる。
私とドミー君は広場にたどり着くと辺りをキョロキョロと見渡した。
ドミー君のお母さんは…。
「ドミー!ドミー…どこなの?」
耳を澄ますとかすかにドミー君を探している声が聞こえた。
きっとこの声がドミー君のお母さんだ!
「ドミー君、こっち!」
そして少し走ると噴水の近くにドミー君のお母さんがいた。
ドミー君はお母さんを見つけると走ってお母さんのところに向かった。
「母さん!」
「ドミー!!」
ドミー君のお母さんも気づき、走ってくるドミー君を受け止めた。
よかった、無事会えて…。
「あのお姉ちゃんが助けてくれたの!」
ドミー君の声が聞こえた。
私…?
「ミホお姉ちゃん!」
ドミー君はお母さんの手を掴みながら私の元まで走ってきた。
どうかしたのかな?
「ミホお姉ちゃん、ありがとう!」
「ドミーを助けて下さりありがとうございました!」
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