記憶喪失のお姫様は冒険者になりました

第2章 真実

📖Change shape📖

「あの夢で見た魔法…私にも使えるのかな？」
私は昨夜、あの女の子の夢を見た。
夢なのか…記憶なのかよくわからないけど。
でも…Change shapeと唱えたら金色の髪が私と同じ桃色の髪になった。
瞳の色とかまでは見えなかった。
そして…名前も聞き取れない。
聞き取れないようにされてるのかな？
…まさかね。
私は目を閉じ、ステータスと心の中で唱えた。
ステータスと唱えると自分の前にいろんなことが書かれたものがでてくる。
名前やレベル、あとは使える魔法やスキルなんかも。
魔法創作で私も使えないかな？
そんなことを考えていると。
「あれ？」
私の魔法創作の中に確かにいた。
Change shapeと書かれていた。
「…どうして？」
私は使ったことがない。
昨夜の夢で見て初めて知ったのだ。
だから…私が使えるはずがない。
「…ちぇ……」
好奇心にかられ、私はChange shapeと唱えようとしていた。