記憶喪失のお姫様は冒険者になりました

📖シュティーナ・ウル・キャベン📖


私はシュティーナ・ウル・キャベン。
この国の第1皇女。
「シュティーナ!貴方、この点数で満足なの?」
「シュティーナ、剣術がまだまだだ!もっと鍛えろ!」
「シュティーナ、魔術を全て使いこなせるようにするんだ。そして一つ一つをもっと磨け!使いこなせ!」
「…はい」
私の家族は父、母、兄、そして私。
家族3人は誰も…私を褒めてくれない。
どんなに頑張って結果を出しても…褒めてくれない。
愛してもくれない。
私は…誰からも必要とされていない。
そんな私をいつも励ましてくれたのはメイドのミルフィーだった。
「お嬢様はいつも頑張っています!素晴らしい成果を出しています!それは誇りに思うべきです!!あのお方達の言葉に耳を傾けてはなりません!」
いつも…いつもミルフィーだけは…私の味方でいてくれた。
ミルフィーだけは私を褒めてくれた。

「キャベン様よ!」
「本当にお美しい…」
「勉学に剣術、それから魔法を完璧にこなすなんて本当にすごいですわ!」
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